あつまれどうぶつの森というゲームをご存じですか。2021年8月現在、小学生を中心として子供たちにとても人気のあるゲームです。
簡単に説明するとプレイヤーのキャラクター(アバター)がバーチャルな島で探索し、交流し、生活するゲームです。島には植物あり、動物あり、住んでいる住民からの依頼ありと、できることが多くハマる要素がとても多いゲームです。
このゲームの詳細や面白さについては説明しているサイトは多いと思いますので、ここではこのゲームによって何が学習できるかという点に絞って考えてみましょう。
学びがあるかは親がカギ
本題に入る前に注意しておきますが、これから上げる点は学習できうる要素をあげたもので、実際に子供がそれから学びを得て習得できるかどうかのカギは親にあると思っています。
あつ森を子供がただ一人でプレイしているだけでは、あつ森で学びをえるまでいくことはむずかしいかもしれません。子供があつ森をプレイしてわからないことなどを親に気軽に聞けたり、話し合えたりする環境にあるかどうかが大切です。親があつ森に限らずデジタルゲームにネガティブな思いをもっているなどして、子供が半分後ろめたい気持ちでゲームをプレイしている場合、このゲームによって得る学びは半減すると思います。このゲームをプレイする子供が上手に学びを得るために親は具体的にどうかかわるべきかについては、その都度説明していきます。
あつ森による「学び」の種類
では、あつ森による学びを見ていきましょう。学びの分類にはいろいろな分け方がありますが、ここでは単純に認知能力(聞いて答えられる知識などわかりやすい能力)と非認知能力(定量的な確認が難しい能力)にわけて考えてみたいとおもいます。
- あつ森が与えうる認知能力
- 文章を読む力(ルビ付きの短文をたくさん読む)
- 虫や魚、海洋生物の知識
- 草花や、生活一般用具の知識(スコップ、斧、手押しポンプ)
- あつ森が与えうる非認知能力
- 同時発生する複数の課題を解決する力。(タスク処理、管理)
- 効率のよい問題解決(リソース管理、スケジュール管理)
- 創造性(部屋の中のデザイン、庭のデザイン)
もちろんこれが全てではありません。もっともっとたくさんあると思いますが、数え上げればきりがないため、わかりやすく、はなしやすい部分としてまずはこれらの学びについて掘り下げていきたいと思います。
あつ森が与えうる「認知能力」
まずは認知能力です。認知能力とは、それが身に付いたかどうかは聞いて答えさせたり、テストをしたりして測ることができる能力のことです。
- 文章を読む力
あつ森は直観的にいろいろなことができます。説明書は付属しておらず、ゲームをしながらプレイ方法を知ることができるようになっています。
見るだけでわかるように、意識してつくられているので直観的に進められる場面も多いのですが、相談された内容を理解したり買い物をしたり、いろいろな場面で文章を読んで理解する必要のある場面がでてきます。
あつ森はすべての漢字にルビがあるので小学校1年生でも読めます。しかし、読めても子供には意味がわからない言葉が沢山あります。
ここで親の出番です。博物館での選択肢に「寄贈する」という選択肢があるのですが、子供が「寄贈ってなに?」と気軽に親に聞ける関係にあり、親が手抜きをせずにその言葉を説明する心構えがあれば、子供にとって言葉を学習する機会になります。
あつ森にはそのような「日常で使うけど子供にはまだ難しい」言葉が沢山あります。もし、親がゲームに良いイメージを抱いていないことを子供が感じていた場合、子供はゲームの中でわからないことを親に聞こうとしないかもしれません。
もしかすると「勉強しないからわからないんだよ」「自分で調べな」などと言われるかもとおそれて親に聞けないかもしれません。ゲームを学びの機会にするためには親がゲームに対してポジティブであることがとても大事です。
ウチの7歳児の場合ですが、学校の課題である教科書の音読はあまりすすんでしようとしませんが、あつ森に次々とでてくる文章はゲームをすすめるために必死に読んでます。何のために読むかということがはっきりしていれば子供は文章を読むことに苦がない、もしくは多少苦があっても頑張れるのです。
次は認知能力のふたつめ「虫や魚、海洋生物の知識」ですが、今回は少し長くなったので次回、その点について話を進めたいと思います。
次は> あつ森と学び (2)
