あつ森と学び (2)
前回に引き続き、あつ森の学び(認知能力)です。
- 虫や魚、その他の生き物の知識
あつ森にはカブトムシのような有名な昆虫はもちろん、ショウリョウバッタ、モンシロチョウなどの身近な昆虫、コノハムシ、ハナカマキリのような海外にしか生息しない昆虫など、さまざまな昆虫が出てきます。
また、昆虫だけでなく、チンアナゴ、フジツボなど海の生物も生息しており、もちろん採ることもできます。採取した生き物は自動的に図鑑に登録され、その図鑑を見ることで生き物の外観や生息する季節などを見ることもできます。
さらに生き物の寄贈を受け付ける博物館があり、そこに生き物を持っていくとその生き物についての説明を聞くこともできます。もちろんゲームの中での説明なので図鑑のように詳細を説明してくれるわけではないですが、語り掛ける口調でその生き物に興味がでるようなトピックを話してくれるので、興味関心を持つにはもってこいでしょう。
中には大人でも一般的にはあまり知られていない知識(例えば蝶と蛾に明確な区分はないなど)を得ることもできます。ゲームの中で生物をとったら、親も一緒に喜び「この蝶の説明聞きたい!」と親の方もワクワクしながら説明をきく、というような関係ができれば子どもも喜んで博物館にそれを持っていき、説明を聞きたがるでしょう。
現実とリンクするのは親の役目
虫や生き物といっても所詮ゲームの中でしょ、と侮ってはいけません。そこに出てくる生き物は現実にも存在する生き物なのです。
ウチの小1の子供は今年、4匹のセミをとりました。これはあつ森(ゲームの中)の話ではなくリアルの世界での話です。去年は昆虫に対して恐怖心があり、セミとりに興味をしめさなかったのですが、ゲームの中でいろんな虫をとることで恐怖心も薄れ、採ることに興味がわいたようです。
虫に興味が出てきただけでなく「虫を採るときはゆっくり近づいて、ためらわずいっきに!」という採るとるときのコツもゲームでイメージできたようで、セミを見つけたら臆することなく近づき、一気に虫取りアミをかぶせることができました。あつ森で虫取りを経験していなければ、今年も虫取りに興味を示さなかったかもしれません。虫に興味をもち、実際に見たり触れたりしたくなるきっかけになっただけでもあつ森はとても優秀な教材です。
さらに子供は昆虫展にも興味を示し始めたので、昆虫展にも行きました。あつ森で採取したモルフォ蝶の標本を実際に見て「きれい!」と声をあげ、ナナフシの仲間を見ては「こんなに大きかったんだ!」と声をあげていました。カブトムシを実際にさわれるコーナーもありましたが、臆することなくさわっていました。去年は家のベランダに飛んできたカナブンも触れなかったのにな、と感慨深い気分になりました。
そして、海にも行きました。実際にカニをとったり偶然にも小さなウニをみつけたのでそれをとって観察したり、「そのへんにフジツボがいそうじゃない?」と言われて一緒に岩場を見に行ったりしました。残念ながらフジツボはいませんでしたが、貝が沢山はりついており、フジツボじゃない生き物も岩場に生息しているというリアルな自然を知ることができました。
このように、あつ森は虫や生き物に興味を持つきっかけとしてとてもよい教材です。
しかし、あつ森の中で虫取りができるからと言ってすべての子供がリアルな虫にも興味を持つかというと話は別です。ウチの子の場合もゲームの経験があった後に「実際にセミ採りにいこうか」と誘ったのは親です。自分で学習できる年齢になるまでは、ゲームの中の学びを実際の活動や学びに結び付けてあげて学びを深くするのは家庭なら親、教育現場なら教員の役目です。
次は生活一般用具の知識についてみていきましょう。

