「面白くない勉強」を考える

Diana and Cupid 学校

さて、ゲームの楽しさがわかったところで、最初の話に戻りましょう。なぜ勉強を楽しくないと思う子供が多いのでしょうか。

「勉強が面白くないのは、点数取れないからだ、だから点数が取れるように勉強させよう」と考え、勉強を強いても一行に勉強は楽しくなりません。以前、デジタルゲームの楽しさについて分析してきました。逆にそういった楽しさの無い勉強スタイルについて考えてみることで何か見えてくるかもしれません。

こんな勉強は「面白くない」

  • 競争 … 他の人と点数が比べられるが、いつも低い点数で劣等感を味わう。
  • 達成感 … 勉強や宿題をしても「やって当然」という評価をされる。褒めてもらえるなどの嬉しい事がなく、達成した喜びがない。
  • 身体学習と熟達(思い通りに操作する) … 答えが理解できない問題があっても、量をこなしたり先に進めるたりするように指示されて理解できないまま進む。
  • 対戦相手との社交 … 他の人とは点数を競うばかりで、問題について語ったり教えあったりするなどの学び合いがない。
  • 運による意外性 … 答えの決まっている問題ばかりで、問題を解く過程で別の発見をしたり、もっと自分で調べてみたいと思う機会が少ない。
  • 課題設定、解決 … 課題は与えられる。また、答えもあらかじめ決まっており、考えることより覚える事が多い。
  • シミュレーション … 学習した内容を日常生活に活かす機会がない。
  • アトラクション要素(臨場感やめまいを覚える演出) … 授業の中でみんなで課題解決に取り組んだり、子供たち同士の話し合いの中で新しい学びを得る機会がない。
  • 探求や謎解き … 答えの決まっていない課題に対して、仮説をたて、さまざまな教科の学びを使って解決したり、実験や調査をしたりして解決する学習ではない。
  • アイテム収集 … 身についたスキルや能力を子供本人が体感できない。成長している気がしない。

どうでしょうか。

自分自身もそのような勉強をしていた/させられていた記憶はありませんか?

また、勉強をしたくない態度でいる子供に「点数をとれるためには勉強しろ」と頑張らせたり、頑張って勉強したのに褒めもせず「やって当然」というような評価をしていませんか?

勉強が面白くないのは点数が取れないから、という面もあるかもしれませんが、そもそも取り組ませようとしている勉強そのものが楽しくない、魅力がないものになってしまっているのかもしれません。

まとめ

ゲームにはたくさん楽しさがある。そしてゲームメーカーはさらに楽しくするための工夫をしてさらに楽しいものになる。

みなさんは子供の勉強については楽しくするための工夫などをしていますか?無理やりにでも勉強を、強制した場合、勉強は学ぶ楽しさを知る活動ではなく「逃げたいけどやらないといけない嫌な活動」になります。この辺はドーパミン、アドレナリンなどの脳内物質と感情の関係になりますので別の機会に紹介しますが、嫌だけど叱られるから行う活動はアドレナリンが出る「闘争か逃走」の活動であり、できれば逃げたいけど、生命の危機(叱られる、冷遇される)を避けるために勉強している状態です。楽しさとは程遠い感情を呼び起こす活動になります。

勉強をさせたいと思うのであれば、勉強の楽しさを知ってもらうのが一番近道です。

これまで見てきたゲームの楽しさをヒントに勉強を楽しい活動にするにはどうすればいいか考えてみてください。

勉強にゲームの楽しさを取り入れる。そんな事が本当にできるのか。そのへんについては次回説明していきたいと思います。

次は> 「勉強が楽しくない」はなぜ?