「問いかけ」が嫌いになる子供たち

前回お話したとおり、授業の学びは「問いかけ」がカギです。しかし、日常で問いかけが適切に使われていなければ、子供たちは問いかけに対して恐怖心や嫌悪感に近いものを感じてしまうことがあります。

問いかけが嫌いになってしまうきっかけの一つに、説教の際に問いかけの形を使って叱られる経験があります。「なぜ〇〇したの?」という問いかけるタイプの説教ですね。これは問いかけの形をとっていますが修辞疑問と呼ばれるもので、言葉の裏には「〇〇しちゃだめでしょ」という意味が隠れていて、なぜ〇〇をしたかを説明をしても「言い訳しないの」などと言って謝罪以外の回答を許さないようなしかり方をする人がいます。このような問いかけの形をとった説教を多くされると、問いかけられるのは嫌なことで、その行動はすぐにやめたり改めたりしないといけないと思うこともあります。

問いかけは「なぜそう思うか」とその根拠を問うことです。子供が正しい答えを言えばよいのではなく、また間違った答えを言うとダメなのではなく、なぜその答えになったかという根拠の方が大切です。答えが正解であれ間違いであれ、その答えに行きつくまでの論理的な思考プロセスを説明できるなら、それは学びになります。

一方で、正しい答えが言えたからとそれで終わってしまうと、学習とは答えを覚えるものという間違った認識になってしまわないとも限りません。ここを掘り下げて問いかけできるか、子供たちが自分の答えの根拠を自分で考える時間を持てるかどうかが質の高い学びになるかならないかの境目です。

問いかけだけがよい授業の条件ではありませんが、少なくとも問いかけの無い授業は本当はわかっていない子供を置いてけぼりにしてしまう危険があります。同じ教科書、同じ指導書を使っても、授業の中で学びが得られるか先生の手腕にかかっています。そしてこれは家庭での教育についても言えることです。

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