あつ森と学び (4)
さて、前回まで全3回にわたってあつ森で学びうる認知能力をみてきました。認知能力とは知識に近いもので、問いかけたり、テストしたりすることで確認できる能力のことです。
次はそれとは違い、知識として確認することは難しいけど能力としては確かにある非認知能力について見ていきましょう。
複数の課題を並行に解決する力
複数の課題をどのように解決する力、仕事で言うならタスク管理、処理の力です。
あつ森では最初の方は課題はひとつ、二つずつ与えられていきますが、進み始めるといくつも課題が出てきます。例えば、博物館の拡張のためにいろいろ寄贈しないといけない。家のローンも払わないといけない、新しい虫や魚もとりたいなどなど。
今解決すべきことをすべてを意識してゲームをするのは子供には(下手すると大人でも)難しいかもしれません。最初はそのうちのひとつだけしか意識できないかもしれませんが、ゲームなのでそれでいいのです。
ひとつずつ課題をこなしていくうちに、化石を探すついでに鉄鉱石も集めよう、とか、高く売れる虫がいたらそちらを優先しようとか、本人が効率性を考え始めるでしょう。その工夫こそが学びです。
前回、ゲームで学ぶには親の協力が必要であるという話をしましたが、これに関しては過剰に干渉せずに、本人の気づきにまかせる、迷っているようであれば少しヒントを与えるくらいに干渉を抑えることが最大の協力になります。
子供が低学年であればおそらく非効率な事をたくさんするでしょう。ついつい「こうした方が効率がいい」「どうしてアミも持って行かないんだ」と言ってしまいたくなりますが、そこはぐっとこらえて、あまりにも気づかないようであればヒントをあげるくらいの気持ちでなくてはなりません。
親が横からあれこれ指図したり、注意したりする中でゲームをするのはあまり気持ちの良いものではありません。
これが学校の課題であったら子供はせかされるばかりかもしれません。しかしゲームの中くらいは非効率であっても子供がのびのびとゆっくりと学習できる場としてあげたいものです。

